放課後児童健全育成事業(学童クラブ)2018 年度予算編成に 関する要望書に対する回答
2017年11月07日 19:11
〈要望事項に対する回答〉
要望事項1 育成時間の延長を求めます。~小1の壁への対応~
(回答)開館時間の延長に関しては、市としても早急に解決していく課 題ととらえており、昨年度、実施に向けての検討を進めておりました。しかしながら、現在、学童クラブの指導員の人数が欠員となっている状態であり、この課題を解決すべく指導員の募集を毎月実施して おりますが、応募が少なく、解決できていない状況です。開館時間を 延長する際には、更なる指導員の増員が見込まれることから、まずは、 欠員状態の解消を目的に、募集活動を継続してまいります。その後、開館時間の延長に対する検討を再開し、早期の実現を目指してまいります。
要望事項2 放課後子ども教室(けやきッズ)とは一体化しないことを 求めます。
(回答)本市では、多くの学童クラブと放課後子ども教室は同じ学校敷 地内で活動していることや同じ学校の児童が利用していることから、 放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験・活動を行うために両事 業の連携が更に必要であると考えております。現在、実施しております合同イベントをはじめ、今後、更なる連携 を図るとともに、学童クラブと放課後子ども教室スタッフとの連携会 議を引き続き実施し、両事業の特性を生かした連携ができるよう取組 んでまいります。
要望事項3 育成内容に関する以下の点につきまして改善を求めます。 〇4年生以降の受け入れ拡充を求めます。~小4の壁の対応~
(回答)現在の施設の規模や昨今の入会希望の状況から定員に余裕がない学童クラブの高学年の受入れは、保育の質を維持するためにも、難 しい状況であると考えております。今後も引き続き、4年生以上の受入れの拡大を視野に入れた学童ク ラブの育成面積の拡充・改善を進めて参ります。
〇障がい児(グレーゾーンの児童も含む)も利用しやすい学童を求めます。
(回答)学童クラブの集団育成の中では全ての活動で個別対応を行うことは困難ですが、指導員との面談等を通じてご相談いただければ、で きることについては対応してまいりたいと考えております。
〇一日育成の際、宅配のお弁当を利用できるようにして欲しい。
(回答)学校の長期休業中における保護者の方が作るお弁当は、お子さんにとっての楽しみであり、一番のご馳走であると思っております。 しかし、保護者の方のご苦労も多大なものであると推察いたします。学童クラブにおいては、お弁当の保管に関しては十分配慮しており ますが、一日育成の際は、学童指導員も宅配弁当の受け取りなどの対 応が必ずしもできるとは言えない状況でもあります。宅配弁当に関しては、学童クラブの体制面で課題があるため、父母 会等が責任を持ち、運用できるということであれば、実現できる可能 性がありますので、ご相談させていただければと考えております。
要望事項4 学童クラブ施設の改善を求めます。 〇子ども一人あたりの専用区画面積の改善を求めます。具体的には施設 の増設を要望します。
(回答)面積基準については、1~3年生及び障害のある児童の全員入 会を実施した結果、児童1人あたりの面積の目標である 1.65 m²を満 たしていない学童クラブが出ている状況です。今後はこの基準に従っ た運営が実施できるよう、学校施設の活用など教育委員会とも連携し ながら、育成環境の改善に引き続き努めてまいります。
要望事項5 南白糸台学童クラブを南白糸台小学校の隣接地に移転設 置を求めます。
(回答)南白糸台学童クラブについては、当初は学校北側の隣接地に設 置されていましたが、「学童クラブ事業の見直し方針」により狭隘な 学童クラブの環境改善が図られ、より育成面積の確保できる現在の敷地に移転されたものです。「学童クラブ事業の見直し方針」では、「学 校敷地内での設置が合理的であるが、難しい場合は隣接地に用地を確 保する」とあり、検討の結果、現状の学校敷地には学童クラブの敷地 を確保できないと判断されたものです。今後も引き続き、指導員による付添や放課後見守りボランティア、 保護者の皆様のご協力もいただきながら、登下館の安全確保に努めて まいります。
要望事項6 指導員の接遇改善と質の向上を求めます。
〇放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業の活用を求めます。
(回答)本市の学童クラブ指導員は市の嘱託職員という身分であり、当該事業を活用することは困難です。しかしながら、学童指導員が働きやすい職場作りは必要であると考 えており、学童指導員をメンバーとした検討部会を立ち上げ、検討し ていくこととしております。
〇人員の確保・増員を求めます。
(回答)放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準では、学童指導員は、出席児童数おおむね 40 人ごとに 2 人の指導員(1 名は 補助員でも可能)を配置することとなっております。しかしながら、今年度に入り、学童指導員が一部欠員状態となり、 再三、募集を行ってまいりましたが、応募が少なく欠員状態が続いて いる状況となっております。今後も引き続き、募集を行っていくとともに、必要に応じ増員につ いても検討してまいります。
〇指導員の指導要綱についての開示を求めます。
(回答)別紙のとおりです。
〇どこの学童でも、育成に差がないよう求めます。
(回答)学童クラブ指導員については、東京都の実施する放課後児童支援員認定資格研修を修了した者でなければならないと条例で規定され ております。また、接遇や公務員倫理等の研修の実施を通じて、保護者 や児童に寄り添った育成ができるよう努めてまいります。また、育成環 境については、順次、取り組んでまいります。
要望事項7 その他の要望
〇公設公営を求めますが、もし民営化にするとしたら、必ず協議会に参 加させて頂きたいです。強く求めます。
(回答)現在、具体的に民営化に関する方向性が決まっている訳ではご ざいませんが、もし民営化を含めた今後の在り方に関する方向性を決定 する必要が生じた場合は、広く保護者の方のご意見を聞かせていただけ ればと考えております。
〇市の計画などの情報を OPEN にしていただきたいです。特に、「放課 後子ども総合プラン」に基づく、府中市の「運営委員会」につきまして 要望します。また、放課後児童クラブの実施・促進に、保護者のニーズ等に応じて 柔軟な対応を望みます。
(回答)各計画などについては、必要に応じ市ホームページ等へ掲載す るなど、情報公開しているところです。運営委員会につきましては、既存の会議に置き換えることも可能なの で、現在は、放課後子ども教室実行委員会の実行委員長会を充てており ます。しかしながら、当然、学童クラブに関する事項など、今後、検討 を要する場合には、保護者の方のご意見もお聞きしながら、進めてまい りたいと考えております。
〇平成27年度子ども・子育て支援計画概要版内、「施策目標6 青少 年の健全育成」「施策11 小学校の放課後の居場所づくり」の放課後 児童健全育成事業(学童クラブ)事業計画での具体的な確保方策はどう なっていますか。情報開示を要望します。既に上記の要望事項からも、 ニーズに対応する供給量を確保しているとは認められません。
(回答)現在、小学校3年生までは保護者の方が就労などの条件を満た していれば全員学童クラブへ入会できることとしております。本市とし ても、この条件を何とか死守すべく、対応できるところは対応してきて いおります。しかしながら、限られた予算の中で要望の全てに対応することは不可 能であることをご理解ください。ニーズに対する供給量の確保については、育成面積の拡充を学校施設 の有効活用や仮設建築物の設置等で対応してきております。今後も、各 学童クラブの状況にあわせ、検討を進めてまいります。また、人員の確保につきましても、引き続き努力してまいります。
———
戻る